Tous mes meilleurs voeux pour l'année 2009!
厄除けの鳥です。 愛器1830年のコッフギターに彫られているものです。
こういう気持ち、祈りというのはどこでも変らないものですね。


C'est l'oiseau du bon charme de la chance. Il est sculpté dans ma guitare  1830 .
Une telle sensation, la prière est les choses qui ne changent pas n'importe où.a prière est les choses qui ne changent pas n'importe où.
toriCoffe


十二月のコンサートでは恩人宮本正清先生の詩に歌を書きました。
先輩同志カウンターテナーの岡田孝さんが京都のコンサートですばらしく歌ってくれました。
今の自分を六十年もまえに代わって歌ってくださった言葉に
私はフォーレの「夢のあと」の拝借からはじまり、
先輩作曲家福士則夫さんのパッセージを拝借し
ロランのコラブルニョンの蔭の人格、ベートーベンの運命をそのまま拝借し
最後はドミソ(実際にはファラド)の残酷さに終る、と決めました。
それでも微かに残るものがある、とお聞きになったら、ひょっとすると
それは私かもしれません。
http://www.koube.jp/2008xmaskyoto/warai.mp3

客席の簡易録音機の音です。

同コンサートでは上の彫刻をもった愛器コッフも弾きました。
リュート組曲三番から前奏曲です。このコケティシュなギターは
あり得ない密度と人格をもって勝手に歌いはじめます。
ミスタッチは私の責任ですが。
http://www.koube.jp/2008xmaskyoto/bachPreNr3XmasKyoto.mp3

このコンサートには友人チェンバロ、ガンバ製作の平山照秋さんが新しいギターを作ってくれました。
このギター当日は生後五日でした、二百歳ちかいコッフとは違う世界なのですが、
私には最高のモダンギターを得ました。三月には百五十年前の
ベヒシュタインの響板を使って新たに作ってくれるそうです。
アルベニスのポピュラー曲「伝説」です。こういう世俗的な曲でも
弾いてみようと思わせてくれる楽器でした。
前半後半はほぼ対照同じなので 後半から・・
普通に演奏されるよりはトレモロ、アルペジオともに一つずつ増やして
弾いています、なぜか?といいますと、私の見栄とか虚栄
「こんなに指が動くんだぞ・・こんなに若い、、」と本当に成長しない子供の心です。
http://www.koube.jp/2008xmaskyoto/Legende.mp3
もう一つ、好きなポピュラー曲 アルハンブラ宮殿の思い出 タルレガ です。
これも生後五日の平山君の新作ギターでの演奏です。
http://www.koube.jp/2008xmaskyoto/alhambra.mp3



Sourire

Épuisé de travail

je relis Colas Breugnon;

je suis seul à ma fenêtre
entre le sourire et les larmes.

Maître Colas Breugnon
rit,se résigne et cause,
songeant à celle que dans sa jeunesse passionnée
il n'avait pas épousée trente ans plus tôt.

Comme lui je reviens trente années en arriére,
et je revois ma jeunesse:
la joie et l'allégresse au cœur
me larmes jaillissent.
À ma fenêtre qu'inonde la lumière du mois d'août
je pleure ma jeunesse....(août 1947)

(textes traduits du japonais Didier Chiche)




わらい


仕事につかれて
コラ ブルニョンを読み
ひとりで、窓で笑った
涙がでた
コラ ブルニョン親方は
笑って、あきらめて、しゃべったのだ
若気のいたりで、結婚できなかった
三十年昔の恋人と
わたしも三十年昔の
青春があったのだと思うと、
嬉しくて、たのしくて、
涙がわいたのだ
八月の明るい窓で
こんなに若い自分を

(一九四七・八)
宮本 正清
作曲 西垣正信

リュート演奏録音のリクエストがあるのですが
この京都のコンサートでは、私の不注意でリュートをホテルに持ち歩いて、
前日に楽器を乾燥でバラバラにしてしまった。
ひらさんのリュートは荒い音をださずに静かに音を延ばすことが
できる昔のリュートの名器の風情なのですが、当日の明け方まで表板をはずして
分解して修理してくれました、そのうえ全音低く調律。ここまでゆるいと
アクィラの弦のクセがもろにでて・・と まあ弁解のうえで
ここでだけお聞きください。時々露呈するやぶれ三味線みたいな音を
「古雅」とか音が通るって勘違いする人がおられますが、
どうか頭のイコライザーで深く沈んだ本来のリュートの音に還元して聞いてください。
すみません痛恨の録音だけれど・・気持ち一発で。
http://www.koube.jp/2008xmaskyoto/flowmytears.mp3

ついでにリクエストがあった朱色の塔、気持ちが先走ってミスがあるからこれも
ためらうのですが、こういう曲を弾くこともあまりないと思うので。
http://www.koube.jp/2008xmaskyoto/torreKyoto.mp3


これ以上録音アンコールリクエストにお応えしていると全部を掲載
することになってしまいますので、この辺で終了します。